見つめていたい

地元に帰ってきて、久しぶりに外出した。

最近、ストレンジャーシングスをみているので自分が住んでいる街がなんだかホーキンスみたいで面白かった。巨大な研究所ではないけど、近くには原子力発電所があって、今でも街のなかには発電所と、その発電所に反対している人たちが設置している看板がある。【〇〇は、世界で1番危険な街】と書かれてある看板が目を引いた。こちらに住んでいる家族はその看板についてなにも気に留めていないらしく、自分だけがその言葉の強さにショックを受けた。危険ではあるが、その土地で生きてきた人間がいる。話によれば、その発電所があるおかげで受けられる恩恵もあるらしく、原子力発電所があることについては家族は何も思っていなそうだった。私も地元にいた頃は、学校で原発事故が起きてしまったときの避難訓練を受けていたが、訓練の内容は、窓を閉めてカーテンを閉じて、待機だけだった。当時はなにも思わなかったし、地震や火事の訓練よりも楽でいいやぐらいに思っていたけど、事故が起きてしまったら、おわりということだ。いろんなリスクがある街ということに、離れてから気づく。今後も家族や親族はここの一帯から引っ越すことはないだろうし、私が引っ越しを進めることも、原発反対と叫ぶこともないだろう。物事にはいろんな側面があり、その側面はいいことも悪いこともある。遠くからみたら、それはおかしなことに思えるかもしれないけど、近くでみたら細かいディテールがわかってくる。新しい側面がみえてくる。

なるべくやわらかく、物事を考えたり受け取れる人間でありたいね。

私に今できることは、事故が起きないことを願うしかないのだから。